今日は1時過ぎに目が覚めた。熟睡した感覚があり、床に入ったままでYouTubeの稲盛和夫さんの講演を視聴した。
2011年2月8日、彼が日本航空会長に就任して1年経ったころの日本記者倶楽部での講演だった。
民主党政府のたっての依頼で、航空業界は全くの門外漢でありながら、周囲の「晩節を汚す」との猛反対を押し切り、世のため人のため、日本のためとの思いで徒手空拳で飛び込んだのだとか。 80歳間近の稲盛さんのその迫力にただ圧倒される。レベルの問題ではない。人生に対する姿勢だ。私は10年後、その迫力を持つことができるか。

4時過ぎに徒歩2分の事務所に出かけて、2時間ウォーキングをスタートする。久しぶりに稲盛さんの講演を拝聴したのか気持ちが高ぶって、いつもより早足になる。

過日、田中真澄先生から、彼の新刊『良き習慣が創った私の人生』をお送りいただいた。田中先生はいつも新刊を発刊されるとご本を送ってくださる。

田中真澄さん
昭和11年福岡県大牟田市生まれ。東京教育大学卒業。日本経済新聞社、日経マグロウヒル社を経て、昭和54年独立し、ヒューマンスキル研究所を設立。以来、今日まで社会教育家として熱誠講演、執筆を通じて多くの人たちにやる気を起こさせ、生きる勇気と感動を与えている。著書96冊、講演回数は7,000回を優に超える。85歳の今も現役モチベーショナル・スピーカーとして東奔西走中。

田中先生との出会いは、私が安田信託銀行の人事教育部時代だ。確か、昭和59年だ。神戸支店から7月に人事教育部に転勤し、10月に新人研修があったおり、上司だった川上さんが、講師として田中先生をお呼びした。

私は田中先生の、その迫力ある熱誠講演に度肝を抜かれた。新人たちはもっと衝撃だったと思う。
大企業に入社し、このまま定年まで大過なく過ごしていけばいいと思う若者が殆どではなかったか。なかには、社長になると大望を持った新人もいたかもしれないが、今の私からすれば、そんな大望は大望のうちに入らない。井の中の蛙だ。

人生の幸せとは何か、生きる意味とは何か、を若者に考えさせる素晴らしい講演だった。

銀行時代は田中先生の講演を拝聴したのはそれきりだったが、その想いは残像のように私の脳裏に焼き付いていた。44歳で安田信託銀行を退職してフリーの身になったが、私が所属していた中小企業経営者の会で「誰か相応しい講師はいないか」と会の幹部たちが悩んでいた時に、彼らに田中先生を紹介したのだ。

みんな、田中先生の講演に魅せられて「人生に対する姿勢が180度変わった」と言う経営者もいたくらいだ。

それから田中先生は新刊を発刊されるたびにご本を送ってくださる。
今回の『良き習慣が創った私の人生』は、私の理想の生き方だ。そうでありたいと思う。

田中先生は「心構え」について述べていらっしゃる。

心構えはどんなに磨いても、毎朝、ゼロになる能力である。丁度、毎朝起きたら歯を磨くように、心構えも毎日磨き直さなければならない。

習慣は人を創る。人格を陶冶するためには良き習慣を継続して生涯続けることだ。人は性善だが性弱であるがゆえに、一度ちょっとした成功の頂点を極めると、それに驕り、謙虚さを失い、それによって幸せな人生を送ることができなくなるのだ。 毎日、心構えはゼロからスタートすると思って、日々の努力を欠かさない人生を送ることが幸せの最短距離なのだと思う。

私は毎日、4時半からの2時間ウォーキングから一日をスタートさせる。
そして田中先生が仰る「人生は今日がはじまり」だ。

私の第二の生は、古稀から120歳までの50年だが、そのプレスタートを今年切る。
そして、来年6月4日に、第一の生の生前葬、第二の生の出陣式を執り行う。

田中先生には私の第二の人生へのエールとして、素晴らしいご本をお送りいただいた。ありがとうございました。

小林 博重