2021年 7月 29日の投稿一覧

半世紀ぶりに友と会う。

半世紀以上会っていなかった高校の同期と西櫻亭伊勢丹新宿にて美味しいランチを楽しんだ。

寺沢邦彦君。私と同じ能登の生まれ。私は中能登町(旧鹿西町)、寺沢君は隣の羽咋市千里浜町。
高校1年B組(担任は米谷数子先生)で同じクラス。寺沢君の名前は中学3年から知っていたと思う(中学3年の県の模擬試験で成績優秀者の名前と所属学校が公表されていたが、その中に彼の名前があったのだろう)。高校1年の頃はさほど話した記憶はない。土曜日に実家に帰省する時、七尾線の同じ列車で帰ったことがあるくらいだ。彼は2年に進学する時に1年休学した。

私はコロナ前は、高校の関東同期会を半年毎に永年幹事として開催していた。コロナ禍でリアルの同期会ができなくなり、ZOOM同期会をやろうじゃないかということで、寺沢君と付き合っていた同期からの紹介で彼がZOOMに参加してくれた。それが、再会のきっかけだ。まさにコロナのおかげだ(こんなことも「災い転じて福となす」ということだろう)。

寺沢君から「会おう」とメールをいただいた。ありがたい。どこで会おうかということで、私の一人娘の安藤裕美さんが経営している西櫻亭でランチでも、ということになった。 そんな細いつながりの2人ではあったが、この2時間は実に楽しいひと時になった。ザックバランに高校時代に帰ったようだった。どうしてだろう。

半世紀の間、それぞれが別々の道を歩いてきたが、それは2人とも「人間として生まれてきた意味を真っ直ぐ追求して生きてきた」せいではないか。何事も深掘りしなければ気がすまない、楽でない生き方しかできない、ある意味では損な生き方しかできない、クソ真面目な人間なんだろう。お互い、そんな生き方しかできない人間のようだ。

寺沢君は、それは2人とも能登生まれのせいだと言う。能登には宇宙の大流が流れているのだと。世のため人のために生きようとする”宇宙の大流”が流れていると。 その流れに沿って生きること、世のため人のために生きること。能登に生まれた人間にはそんな強い優しさがある。

能登はやさしや土までも

本当の優しさを持った人間は強い。ネバーネバーネバーギブアップ。そんな強い優しさを持って生きたいものだ。

フランスの哲学者であり、ジャーナリストであるアランは言っている。「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」と。

強い優しさを持った『楽観主義』で生きることが能登に生まれた人間が生きる道だろう。

宇宙には「この世をよくしよう。人を幸せにしよう」という大流が流れている。それは究極の楽観主義だ。どんな苦難であっても、それは幸せになるための磨き砂なのだ。みんなで幸せになろうと思う。そのために先頭を切って生きようと思う。

小林 博重

運がいいこととオリンピック

昨日、日本橋のスターツグループ本社を訪問したおり、伊藤美誠選手のオリンピック卓球混合ダブルス金メダルのお祝いに、50個は下らないだろう、所狭しと胡蝶蘭はじめ華やかなお祝いの花が並んでいた。伊藤美誠選手はスターツグループに所属しているからだ。混合ダブルスを皮切りに女子個人、女子団体の三冠も夢ではない。今伊藤選手は乗りに乗っている。

卓球だけではない。ソフトボールの上野選手、水泳の大橋選手、柔道のメダルラッシュなど、日本人選手の活躍が華々しい。
スポーツ選手にとって4年に一度のオリンピックは格別の試合なのだろう。世界中が注目している。無観客であってもテレビやインターネットはその活躍をコロナ禍の真最中にもかかわらず大々的に流している。そして、金銀銅のメダリスト、特に金メダリストを特別扱いにする。それは世界選手権の比ではない。だから、アスリートたちはオリンピックを一生に一度の檜舞台と強く意識する。命を懸けるほどの意識を持って試合に臨む。

この大舞台で勝利を勝ち取るためには、その実力に加え精神力のウェイトが極めて大きいのではないか。いや、実力とは精神力を加えた総合力だ。 金メダリストを見ていてそう思う。本命と言われていたアスリートのよもやの敗戦はやはりその精神力のゆえか。

伊藤選手は、その性格は明るく、プレッシャーを楽しんでいるようだ。「楽しく勝つ」と爽やかに話す。プレッシャーを強い味方にしている。
また、ソフトボールの上野選手は、北京オリンピックの金メダルから13年を経て金メダルを獲得した。日本のソフトボールを上野選手が引っ張ってきた。現在39歳。肉体のピークは過ぎている。しかし、その総合力、人間力で日本チームを牽引してきた。その精神力は人間技ではない。出身地の福岡のファンは、上野選手を「感謝の心を持った人、謙虚さを失わない」と評していた。

感謝と謙虚、それに根明。身に起こることは何事も磨き砂と思う前向きさが、4年に一度の大舞台で勝利を呼び込む。

スターツ訪問の帰りに日本橋丸善で「実力も運のうち」(マイケル・サンデル著)を買い求めた。

自分一人の力で勝っている。努力をしたから、それは当然と思うこと。それはともすれば感謝の心や謙虚さを失うことになる。

周りの人のおかげで今の自分がいると謙虚に考え感謝を忘れないこと。自分の実力も神様が自分に与えてくれた恵みだと思うこと、自分は運がいい人間だと思うことが、人を感謝の心を持つ人間にし、謙虚さを失わない人間にする。そしてますます、どんどん、運がいい人間になる。そんなことではないか。

背水の陣を引くことで、人間の本当の実力が出るのだろう。明るく爽やかに背水の陣を引くことだ。

小林 博重