和倉温泉加賀屋さんのこと

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プロレドパートナーズ根津さんの運転で金沢から七尾に向かう。
“のと里山街道”はフリーウェイで信号はなく、車もさほど走っていない。全く渋滞なしで、1時間半で和倉温泉加賀屋に到着する。

加賀屋さんはOUEN塾の協賛企業だ。第1回OUEN塾について、学生リーダー中心に企画・実行し、協賛企業のご意見も参考にして、来秋に開催したい旨をお伝えする。

加賀屋さんは、30数年に亙り”おもてなし”でナンバーワンにランクされている日本一の和風旅館だ。七尾線特急で金沢から約1時間。 石川県では、加賀に山中・山代・片山津の加賀温泉郷があるにもかかわらず、能登半島にある和倉温泉の加賀屋が日本一の旅館と言われるようになったのはどうしてだろう。
私が幼少の頃の加賀屋は、それは和倉温泉では有名な旅館だったが、全国レベルで今ほどのメジャーな旅館ではなかったように思う。それは、小田オーナーの卓越した経営者能力のせいなのか。そのほかに何があるのだろう。 何はともあれ、能登半島をメジャーにした一因は加賀屋さんの存在が大きいのではないかと思う。

川端経営企画部長から、胸にストンと落ちる話を聞いた。
同社は今年80名の新入社員を採用したのだとか。このコロナ禍の時に、それも観光業という一番コロナの影響が大きい業種にかかわらず80名の採用だ。坂本地方創生相もそのことで加賀屋にお見えになったとか。

逆転の発想からすれば、観光業を就職先と考えている学生を採用するには、他社が採用を手控えている今は優秀な学生を採用するチャンスということもあるのだろう。
就職戦線では加賀屋とバッティングする先はJALやANAなんだとか。キャビンアテンダントを考えている女子学生は加賀屋も就職先として考えているらしい。ちょっとビックリだ。 JALやANAは今年は採用がなかったので、加賀屋を就職先として選んだ女子学生も多くいたらしい。

川端部長は、彼女たちは加賀屋に入社したのではなく、加賀屋に入学したのだと。今の時代は、人生を生き生きと生きるために、加賀屋に入学して何年かして卒業して、次のステージで頑張る時代なのだと。
加賀屋を卒業したことは自分を高く売る一つになればありがたい。加賀屋がブランドになればありがたい。加賀屋のファンが至るところにできる。そして、ファンがファンを呼ぶ。

私が若い頃は「寿退社」という言葉があった。女性は結婚して辞めるのが幸せな人生だということだ。ていのいい肩叩きだ。そこには女性の能力を生かすという発想はない。 しかし、加賀屋の入学・卒業は女性の能力を生かす、多様な女性の生き方をサポートするというところがある。加賀屋としてもバランスの良い人事計画につながるのだ。
彼女たちのほとんどは3〜4年の在職期間であるから、教育期間は1年(そのように教育制度を変えたのだとか)。2年目からは一人前として、バシバシ働いていただく。それが加賀屋も社員もハッピーなんだと。

実に納得した。
何事も柔らか頭で人生にチャレンジすることが、いい循環をつくることになるのだろう。

小林 博重

 

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