2021年 2月 の投稿一覧

渋沢栄一を読む。

今日はAmazonで買った『君は何のために「働く」のか』(渋沢栄一著、竹内均編・解説)を読了した。

表表紙には「絶対に後悔しない働き方、幸せになる働き方」「論語と算盤、仕事の本質」
裏表紙には「仕事はエキサイティングな大冒険だ!」「渋沢の仕事哲学、確かな羅針盤を手に、大海原へ乗り出そう!」とある。

■「やりたい仕事」「面白い仕事」をするには
■人を動かすには
■どんな仕事相手と、どう関わるか
■正解は、どう見つけるか
■お金に"心"を入れる知恵
■渋沢流・スピード鍛錬の秘訣!
■経営者の心得
■人とつき合うとき、最強の武器となるものは?

渋沢栄一は1840年(天保11年幕末)に武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市血洗島)に生まれ、1931年(昭和6年)に91歳で永眠した。幕末から明治・大正を駆け抜け、生涯現役で一生を終えた。

関わった企業は、日本銀行、第一国立銀行(現、みずほ銀行)、東京海上保険(現、東京海上日動)、共同運輸(現、日本郵船)、日本鉄道(現、東日本鉄道)、東京瓦斯、東京ホテル(現、帝国ホテル)、札幌麦酒(現、サッポロビール)、石川島造船所(現、IHI)、等、約500の企業設立に関わり、東京高等商業(現、一橋大学)、日本女子大学校(現、日本女子大学)、大倉商業学校(現、東京経済大学)、東京女学館等、600以上の社会事業に尽くした『日本資本主義の父』である。

そのベースには、渋沢の仕事哲学・経営哲学・人間哲学がある。それは私が私淑する稲盛和夫さんと全く共通するものだ。

この本は渋沢栄一が米寿(88歳、昭和3年)のおりに書かれたものであるにもかかわらず、まるで今の時代に書かれたもののようだ。それも、彼の哲学を現実に落として、具体的に書かれている。

私はページをめくるたび毎に首肯すること多々で、ほんとに感動した。私は渋沢のレベルには程遠いが、その一つひとつの指摘を、今、私が行なっているのだと確認できて、私は間違っていないのだと確信した。 あと、31年の現役生活に渋沢哲学をコツコツと実行していきたいと切に思う。

小林 博重

琵琶湖の様に考える。

『菅首相"山田隠し"に逆ギレ…「リーダーの器ない」と呆れ声』と女性自身が配信した。

首都圏を除く6府県で、緊急事態宣言の解除が決定し、菅首相が2月26日、記者団からのぶら下がり取材に応じた。しかし、質問に応じる菅首相の逆ギレぶりが物議を醸している。というものだ。

リーダーの器とは何か?

器は、「器量=度量や心の広さ」であり、小手先の技術やテクニックではない。人間性や人間力だ。その人の本来の資質や人柄が器量を作る。

ある経営者は、器量について、アサヒビール社長であった故樋口廣太郎さんが、ある講演でお話しされた『琵琶湖の様に考える』ことを挙げている。

リーダーは謙虚さを持ち、器の形を整えることが重要だと。その器の形は、上が広く、下に行くにつれ狭まっている形だ。ちょうどパラボラアンテナの様に、はるか遠くの微量の電波を受け止めるのに好都合な形をイメージしたのだとか。そして、それは、樋口さんが、ある講演でお話しされた『琵琶湖の様に考える』ことでもあると。

『琵琶湖の様に考える』

低い(謙虚で素直な)ところに水や情報(人財)が集まる。

自らを低くすることで多くの川(出会い)からの流入(情報)は自然と増える。

と同時に、流出は瀬田川一本に絞られている様に、蓄えた経営資源は焦点を定めて活用することが大切という教えだ。

私のミッション達成のためにも、『琵琶湖の様に考える』ことを実行し、継続していくことだろう。

小林 博重

樋口廣太郎さんのお話し

琵琶湖はなぜ凄いかというと、汚染度が低い。周辺人口は結構多い。地図で見たら意外と標高が低くて、3000以上の河川が流れ込んでいる。これは頭を低くしていると皆が教えてくれることと似ていると思います。竹生島の近くには湧水もある。これは自助努力であると見ます。

琵琶湖から流れ出るのは石山寺や瀬田唐橋がある宇治川の一本のみ。これは涸れたことがない。宇治川と京都盆地は100mの落差があるので安く発電が出来る。京都に日本で初めての市電が走ったのも偶然ではない。

OUEN Company を『人間力』ある人たちが属する会社の集まり にしたい。

一昨日、8年半前(H24.7.24)に名刺交換した方からお電話をいただいて、昨日に青山の事務所でお目にかかった。ヒカリパートナーズの瀬戸社長だ。http://www.hikari-partners.co.jp/

瀬戸社長は名刺を整理していて、私の名刺があったので電話をしたのだとか。私がOUEN Japanでボランティア活動をしていること、私のブログも読んでお電話をいただいたようだ。処分する名刺の中からピックアップしていただいたことはありがたいことだ。

ホームページやブログはこのようにも活用される。私にとって、多くの方々に私の活動を知っていただくことは、多くの方々にご協力いただくきっかけになる。私のミッション達成のために有効な手段だと改めて確信した。

お会いするからには、私は何かお役に立つ動きをしたいと思った。瀬戸社長も私に何かを期待してお電話をされたのだろう。

お話しを聴きながら、いつもお世話になっている共立メンテナンスさんをご紹介することがいいのではないかと閃いた。
https://www.kyoritsugroup.co.jp/service/

共立メンテナンスさんは、学生寮や社員寮、ビジネスホテル、リゾートホテル、高齢者向け住宅等、幅広くビジネス展開している東証1部上場企業だ。
ヒカリパートナーズさんのビジネスは何らかお役に立つのではないかと思った。

ちょうど、昨夕に寮事業本部の山田桂副部長と担当の豊田和也さんを訪問することになっていた。
「では、お話ししてみましょう」ということで、お二人にヒカリパートナーズさんのことをお話ししたところ、そのニーズはあると思うのでお会いしてお話しをお聞きしましょうということになった。
ウィンウィンのビジネスになればいい。

共立のお二人にお会いすることになったのはちょっとしたトラブルがきっかけだ。山田副部長はそのクレーム処理が素晴らしかった。そして彼女は、マイナスをプラスに変えた。私は、是非山田さんにお会いしてみたいと思った。これも彼女の営業センスだ。
営業センスとは即ち、『人間力』なのだ。マイナスをゼロではなくプラスに変える。人間力如何で「クレームをプラスに変えるかマイナスのままか」が問われるのだ。
私は彼らの仕事のサポートを、私の中心のビジネスマッチングにしようと思う。

瀬戸社長のケース、山田副部長のケース、この二つとも、人間力によるところ大だ。

OUEN Companyを、そんな人間力ある人たちが属する会社の集まりにしたいと思う。

小林 博重

『他山の石』

総務省幹部が、菅総理の長男が勤める「東北新社」から接待を受けていた問題で、総務審議官当時に7万円を超える接待を受けていた山田真貴子内閣広報官も参考人として国会に呼ばれ質問を受けた。

接待する人もされる人も、その心根は極めて低い。開いた口が塞がらない。

中国明代の儒学者である呂新吾は『呻吟語』で「人物」について語っている。

曰く、
深沈厚重なるは、これ第一等の資質
磊落豪遊なるは、これ第二等の資質
聡明才弁なるは、これ第三等の資質

リーダーとして一番重要な資質は、常に物事を深く考える重厚な性格だと言っている。
そして、聡明才弁な頭がよくて才能があり弁舌が立つ人はリーダーとして3番目の資質でしかないと。

政治家や高級官僚は「国民のため、国のため」と思って、「無私利他」の精神で国政に当たるべきであろう。
しかし、政治主導と聞こえはいいが、この政治主導とは、権謀術数でトップにまで登り詰めた人間が、その権力を笠に着て、上から目線で官僚を操っているとしか思えない。気骨ある官僚は飛ばされ、出世したい第三等の聡明才弁な官僚は忖度の限りを尽くす。

そもそも、リーダーとは「人間をつくる」「この人についていこうと思う、心から尊敬される」人格者ではないのか。

そして、家族をはじめとした身内は、その人の背中を見て、自力他力で育っていくのではないか。

孔子の教えに「修身斉家治国平天下」がある。
天下を治めるには、まず自分の行いを正しくし、次に家庭をととのえ、次に国家を治める、そして天下を平和にすべきという意味だ。

まずは、自分→家庭→国の順序で、行動することで、世の中を平和にすることができる。

自分を修めているのか。
家庭を斉(ととのえ)ているのか。
それから国だ。その先に天下がある。

果たして、私はどうだろうか。
世のため人のためという前に、自分を修めることだ。家庭をととのえることだ。

お陰様で、妻は3人の息子たちを立派に育ててくれた。これからは、私が彼らに、背中であるべき「生き方」を教えていくことだ。

政治家や官僚の姑息な生き方から「他山の石」として、精神を磨き続けていきたい。

小林 博重

人生は「因果応報」「天網恢恢疎にして漏らさず」

政治家や芸能人、マスコミで名の知れ渡っている有名人はなかなか生きづらい時代になったものだと思う。SNSで、匿名の人たちが好き放題不満をぶちまけるし、それが機関銃だとしたら、「文春砲」という大砲もある。
それでその人のイメージが変わってしまうことは紛れもない事実なのだから、それに対してなんだかんだ反論したところで火に油を注ぐようなものだ。
当人にしたらやるせないことだろう。

しかし、全ての有名人がそうではない。清廉潔白で誠実で裏表のない、誰にでも好感を持たれる有名人は少なからずいる。

私はそれはその人の「心のピュアさ、誠実さ」によるのではないかと思う。人間は生まれた時は濁にまみれていない清なる心の持ち主ばかりだと思うが、人間は弱い動物であり、生きるために様々な「欲」を天から与えられている。その「欲」と「清なる心」との闘い。バランスと言ったほうが正しいだろう。そのバランスを如何にとることができるようになるかが大人になるということではないか。

「因果応報」は「運命」よりもいくらか強いのだと、稲盛さんは仰る。天から与えられた運命を因果応報の原則で好転させる。欲をコントロールして、弱々しい「清なる心」を強くする。
人を押し除けても偉くなりたいとか、欲望のままに生きていくとか、そんなことは因果応報で、それなりの仕返しが天から下される。

「天網恢恢疎にして漏らさず」
「てんもうかいかいそにしてもらさず」

天道とは厳正なものであり、悪さをすれば必ず天罰が下る。

天網(天に張り巡らされた網)
恢恢(大きくて広い様子)
疎(目が粗い状態)

天が悪い人を見つけ出すために張り巡らされた目は粗野で粗いかもしれないが、悪人は誰一人として逃すことはしない。

SNSや「文春砲」に引っかかるということは、何かやましいことがあるからだ。

人を大切にすること、相手を思い遣ることだ。

たとえ、男女の中でも、親子の中でも、誠実な心で対応することをしていれば、人は自分の鏡なのだから、そんなとんでもないことはしない。

やはり、「因果応報」「天網恢恢疎にして漏らさず」が人生なのだ。

小林 博重

68歳は、スキルよりセンスを磨く歳だ。

間々、若い頃の出来事が夢枕に出てきて、冷や汗もので目が覚めてしまうことがある。昨夜も信託銀行で渋谷支店に配属されて初めて営業活動をした夢を見て目が覚めた。
今はありえないことだが、今から半世紀前は銀行では当たり前のことだったのではないか。ベタ勧と言って、住宅街の家を端から端、べったり訪問して銀行との取引をお願いするのだ。べったり勧誘なので「ベタ勧」と称した。ちょうど今の東急田園都市線の前身の新玉川線が渋谷から二子玉川(だったろう)まで開通するというので、新玉川線沿線を開拓するということだった。
私は桜新町駅の周囲の住宅の開拓だった。冬から夏までの約8ヶ月だったろうか。1日100件を目途に毎日訪問せよとのお達しだ。社会人1年目だ。今はインターホンで全く玄関を開けてくれないだろう。その当時は半数以上のお宅が会ってくれた。いい時代だった。B5版の似顔絵入りの名刺で訪問する。「新入社員で大変だね」と同情もあって、約100件近くの取引をいただいた。5,000円の積み立てからご主人の退職金500万円と言うのもあった。お宅に入れていただいて食事やお酒をいただくことも、私の十八番の歌謡演劇「王将」の独演会をして、近所の奥様たちが纏めて10名、貸付信託をしていただいたことも思い出だ。彼女たちのお二人は私の結婚式にもご出席いただいた。

私は何でこんな意味もない1日100件のノルマを課すんだろうと思ったが、これも社会人の訓練なんだろうと思って、数字だけは挙げようと思った。

「歌謡演劇」で数字を稼いだり、一日中サウナに入って、訪問日誌に嘘ばかり書いたりして(これが嘘だと後から分からなくなると困るので、私だけが分かる印をつけた)課長に提出したこともある。

下らないことは沢山あった。こんなにコスパが悪いことをするなぁと思っていたが、私なりにコスパを考えて手抜きしたり、人と仲良くなったりした。

そんな夢を見て目が覚めてしまった。あまり夢見は、よろしくない。

あれから半世紀。それなりに私は大人になったが、本質は全く変わっていない。そして今思うことは、よく銀行に20年間いたものだと。一匹狼は私に似合っている。

稲盛和夫さんに出会って「何のために生きるのか」「何のために働くのか」とそんなことを真剣に考えるようになった。
昨日から、竹内均さん解説の『渋沢栄一 君は、何のために「働く」のか』を読み始めた。

私の人生はほとんど金銭的には全くコスパを考えて生きてきていないが、人生は人さまはどう思うか分からないが、結構、幸せのコスパは及第点のような気がしている。

手抜きをすることもある。それは意味がないと思うからだ。人生で意味がある手抜きはしていないと、それは自信を持って言える。

そして、差別化した人生を送りたいと思う。昔の護送船団の金融機関は差別化など全くなかった。ただその「人柄」で預金をいただいていただけだ。貸金も似たり寄ったりのような気がする。

これからの時代は「スキルよりセンスがものをいう時代」と言われる。
仕事ができるとはどういうことか。「この仕事は私しかできない」くらいになれば、人は仕事を私に任せてくれる。
コモデティや義理人情で契約をいただくことは、差別化でもなんでもない。

私は68歳半。あと31年半の現役人生だが、もうスキルを高める歳ではない。スキルは若い優秀な仲間にお任せしよう。私はビジネスセンスを磨くことに徹しよう。 それが最高に高いコスパになるだろうと思う。

興醒めの夢だったが、私のこれからの生き方を考えることになったことはいい夢だった。

何事も「災い転じて福となす」だ。

小林 博重

『OUEN Company』のベースの考え方

漸く『OUEN Company』を見える化して動き出すタイミングが到来した。OUEN DANCHOとOUEN Companyのホームページをリニューアルすると並行して、メンバーを募ろうと思う。先ずは100社を目途とするが、その拡がりは止まることはない。

ちょうど池田貴将さんか編訳した、超訳吉田松陰「覚悟の磨き方」の中に、『OUEN Company』をどんな考え方で運営していくのかが書いてある。

人が自分のために動いてくれないのは、
自分が人のために動いていないからです。
周囲に想いが伝わらないのは、
そもそも、自分の志が浅いからです。

自分は才能がない、性格が悪いと落ち込むよりも、
人の才能や知識を、
まるで自分の持ち物であるかのように考えた方が
賢いということです。
人のやさしさとか思いやりも、口先でほめるのではなく、
まるで自分のもののように愛せばいいんです。
そうすれば、あらゆる人たちの力が加わって、
いまよりもっとすばらしいことができるはずなんです。

同じことをベンジャミン・フランクリンも言っている。

私が自分だけのために働いているときには、
自分だけしか私のために働かなかった。
しかし、私が人のために働くようになってからは、
人も私のために働いてくれた。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」でも、渋沢栄一の母が栄一に言っている。

自分だけが嬉しいよりも皆んなが嬉しいことが、もっと嬉しいことだ。

すなわち、全て稲盛和夫さんが仰る「利他の心」「忘己利他(もうこりた)」である。

坂本龍馬は言っている。

金よりも大事なものに評判というものがある。
世間で大仕事を成すのにこれほど大事なものはない。
金なんぞは、評判のあるところに自然に集まってくるさ。

そんな『OUEN Company』にしたいものだ。

小林 博重

人に媚びない生き方を貫く。

ウィキペディアでマキャヴェリズムを調べる。

マキャヴェリズム
とは、どんな手段や非道徳的な行為であっても、結果として国家の利益を増進させるのであれば許されるという考え方。ルネサンス期の政治思想家ニッコロ・マキャヴェリ及び彼の著書『君主論』の内容に由来する。転じて、単に目的のためには手段を選ばないやり方を指す場合もある。権謀術数主義。

権謀術数(けんぼうじゅっすう)とは、主に社会や組織などの集団において物事を利己的な方向へ導き、自身の地位や評価等を高めるために取られる手段や策略であり、それらが用いられるさまを表す総称。「権」は権力、「謀」は謀略、「術」は技法、「数」は計算を意味するとされ、初出は中国宋代の儒学者・朱子(朱熹)の『大学章句序』。

会話上のテクニックや気づかいなどの小さなもののみならず、時に賄賂や恐喝、暗殺などの直接的な手段や勝つための技法も含む。また、人をあざむく計略をめぐらすことや、その策略のことも指し、「権謀」は状況の変化に応じた策略、「術数」は謀りごとを意味するともいう。

菅総理の長男と総務省幹部の接待問題で、総務省幹部が懲戒処分になる模様だ。接待を受けたのは4人の幹部の他にも7人いるらしい。もうこれは、役人個人の問題ではない。政治主導という政治改革が、人間のレベルをここまで落とし込んだのだ。ある人は、ある意味では官僚は被害者だと言うが、宮仕えは権力者を忖度して生きる動物だから、精神力や正義感が極めて強い人間でないと、その落とし穴に落ち込んでしまう。

菅総理は「マキャヴェリ」を尊敬しているのだとか。さもありなん。政治家は、多かれ少なかれ権謀術数を駆使して生きている動物だろうが、その極端な人間が総理大臣ということだ。

トップリーダーは人を育てる人だ。世のため人のために尽くす人間を育てる人だ。その真逆のことをしている。私はその醜さを垣間見たので組織から離れた。外から組織と付き合うことにした。また、全うな人たちで作る、緩やかでも真っ直ぐで堅固な関係の組織を私が作ることで、夢を果たそうと思った。そのために生涯現役を貫こうと思う。ピュアな生き方は忖度する生き方とは真逆で、ストレスは溜まらない。

小林 博重

大坂なおみ選手から学ぶ。

昨日(2月20日)、大坂なおみ選手が全豪オープンテニスシングルスで優勝した。
これで、大坂選手はWTAツアーの優勝は7勝だが、その内グランドスラムは全米2勝、全豪2勝の合わせて4勝になった。世界のトッププレイヤーは、大相撲で言うところの「心技体」がいずれも抜群ではあるのだが、全米、全豪とも2年ぶりの優勝であることを考えると、この2年間で、特に心(精神力)の成長が著しかったのだろう。2年前の優勝は、彼女の技術と若さの勢いで優勝を勝ち取ったのだろうが、今回の全米と全豪の優勝は彼女の人間的成長に依るところが極めて大きいのではないか。そして、大坂選手は茶目っ気があって明るいこともファンが多い理由だろう。

父はハイチ系アメリカ人、母は日本人。22歳までは日本とアメリカの二重国籍だったが、22歳の誕生日に日本国籍を選択したのだとか。日本を選んでくれてありがたい。

全米では、BLM(ブラック・ライブズ・マター)の人種差別運動に賛同して、黒人差別に抗議の一石を投じた。
スポーツが政治に関与することには賛否両論あるが、絶対的正義をアピールすることは政治的であるとは私は思わない。オリパラが政治に利用されることはあってはいけないが、スポーツが人類の絶対的正義をアピールすることは、平和の象徴としてのスポーツの役割ではないだろうか。

ハーフには才能豊かな人たちが多い。日本は単一民族と言った政治家がいるが、それは万世一系の天皇の国として日本は優れた国であり、誇りを持つべきとの趣旨だろう。しかし、ダイバーシティ、多様性の時代だ。そんなずれたことを宣う政治家ばかりだから、政治家は尊敬されないのだ。 これからは、大坂選手をはじめとした才能豊かなハーフが世の中を変えていく時代だ。

全豪オープンテニスにあたって、大坂選手は「チームのためにも優勝したい」と言っていたそうだ。テニスは個人競技だが、チームで競技に臨むのだ。競技は一人だが、それまでにはチームとしてプレイヤーを支えている。 囲碁や将棋も個人で戦うが、それまでに支えてくれている家族や仲間があっての闘いなのだ。

人間は一人で生まれて一人で死んでいくが、人間は一人では生きていくことができない。
スポーツでもビジネスでも、自分の努力、才能で勝ち上がったと驕り昂る、謙虚さがない人間は、決して「成功の人生」を送ることができないだろう。

人を大切にする多様性
人に支えられて生きているという謙虚さ

才能や努力だけでは、人間は一流にはなれない。成功は長続きしない。

そんなことを大坂選手から教えられた。

小林 博重

「我が人生」を振り返る。

私は「宇宙の大流に沿って生きる」ことが最も自然体で、世のため人のために生きることになるのだと思っている。しかし、日々の喧騒の中で生きていると、ともすれば、その『生きる本質』を忘れて生きている自分がいる。

昨年末(12.24)のblogにもそのようなことを書いた。事あるごとに、立ち止まり、自らを振り返ることをしないと本質から遠ざかってしまう危険性がある。

九州・長崎IRサポートが一つの山を超えた。これからまだまだ高い山は越えなければならないが、先ずは第一の山を越えることができた。私のミッションは80%くらいは果たしたのではないかと思うが、これからの関わり方(立ち位置)を変えることによって、80%が100%、いやそれ以上の達成が実現できるように楽観視している。

四十路半ばに、道半ばにして安田信託銀行を退職した。それから四半世紀近くになる。あの時の半澤直樹はもうこんなに遠くのことだったのか。 人生は長いようであっという間だ。あと31年半の現役人生と思っているが、きっとこれもあっという間だろう。

稲盛和夫さんに出会い「世のため人のために生きること」「無私利他に生きること」「心を高めること」が人生を生きる目的だと思って生きている。

しかし、羅針盤は持ち合わせていないで行き当たりばったりの人生だったような気がする。それでも、そんな思いで生きてきて、その失敗の連続の中から、メンターやビジネスパートナー、その他、心清き多くの人たちのアドバイスやサポートをいただいて生きてきた。 振り返ってみると、その失敗の経験は私に多くの知恵を授けてくれた。その総決算として、これからの私の白秋の時代に花開かせるのだ。

銀行を辞めてさまざまな会社を転々としたが、やはり、好き放題をして生きてきた銀行で身に付いた「わがまま」では社会は受け入れてくれない。
ままよ、一匹狼で生きようと思って、個人会社を設立した。ビジネスマッチング、ビジネスコラボレーションサポートでお役に立とうと思った。これも人ができない「世のため人のため」だ。 しかし、人は知っていてもそれをビジネスと結び付ける知恵は待ち合わせていない。ダボハゼで何でもかんでも。やはりダボハゼは「生きる本質」を見失う。

たまたま、東大・東工大と共立メンテナンスをつないで、大学生・留学生の大学との提携国際交流宿舎が3棟できた。
それがきっかけで、NPOのOUEN Japanを設立した。大学生や留学生のため。企業のため。地方創生にも寄与する。ボランティアだからお金を稼ぐことはご法度だと思っていた。企業からの寄付金を当てにしていた。しかし世の中そんなに甘くはない。たった10万円、20万円と思うが、企業は出し渋る。小林の道楽に付き合ってくれる企業はないのだ。
足繁く通って、3年。何とか福岡県でOUEN塾を開催できた。もう3回開催した。そして、私のふるさと石川県でも昨秋に何とかオンラインOUEN 塾を開催することができた。

勿論、企業からの協賛金では足りないので、私の個人会社でビジネスマッチングした稼ぎを注ぎ込む。こんなことをしていても、OUEN 塾のボランティア活動は長続きしない。これでは、サスティナブルなNPOにはなりようがない。

コロナで今までのOUEN 塾は開催できない。学生リーダーにしても、大学はオンライン授業で学生は大学に来ないので、OUEN 学生リーダーを募集することはできない。コロナが落ち着くまでじっと我慢か。新しいOUEN 塾を模索しなければと思う。

しかし一方、OUEN 塾で親しくなった企業の皆さんとは交流ができる。福岡県と石川県の企業の皆さんの他に、私の個人会社で親しくなった企業の皆さんがいる。 そして、今関わっている九州・長崎IRサポートの協力企業に加わってくれた企業の皆さん、協力企業に加わっていただけなかった企業でも、別の形で繋がりを考えたい。 こんなことで、たくさんの企業の皆さんとの温かい人間関係で繋がっている。

これをOUEN Companyとして、仲間づくりをすることで、ビジネスマッチングやビジネスコラボレーションサポートをすることだ。
それがOUEN JapanのボランティアであるOUEN 塾の拡大にも寄与するだろう。OUEN Japanは、ウィンウィンの連鎖を生むことで、大きくなり、世のため人のために尽くすことになる。

ビジネスマッチング、ビジネスコラボレーションサポート。それぞれ具体的なビジョンは見えている。

OUEN Company で、OUEN Japan のミッションを果たすことができるだろうと思う。
そして今、漸くそのスタート台に立つことができたように思う。四半世紀、ほんとに蛍光灯のような人生だが、あとは現役人生31年を全うして、孫にでも後を継いでもらおうか。それまで、息を抜かずに人生を送ろうと思う。

そして、私の人生の玄冬は、120歳までの20年間だ。101歳からが私の「余生」だ。楽しみは31年後に取っておこう。

小林 博重