目は口ほどに物を言う

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「目は口ほどに物を言う」と言う諺がある。
その意味するところは「人間が喜怒哀楽の感情を最も顕著に表すのが目だということから、何もしゃべらなくとも目つきから相手の感情がわかるものだ」ということだ。また、言葉で偽りごまかしていても、目を見ればその真偽がわかるということ。

人間を長くしていると、そして私のような「人と人を繋ぐ仕事」をしていたり、「人ごとのビジネス」をしている人は、人間を見極めることが仕事だから、そのことは自分のビジネスの成否に大きく影響する。

このことは、呂新吾が言っている箴言「深沈厚重なるは、これ第一の資質。豪雄磊落なるは、これ第二の資質。聡明才弁なるは、これ第三の資質」とも通じることだ。

「深沈厚重」とは、どっしりとして重みがあり、落ち着いていて動じないこと。寛容でいて、威容も持ち合わせている様。くだらないことには心を動かされない、確固とした己の信念を待ち合わせている様の人物をいう。
深沈厚重な人物は、得てして、目から鼻へ抜ける、口達者な「聡明才弁」な人物でない人が多いように思う。口は重くても、その思いを目が語っている。その誠実さは目に表れる。「目は口ほどに物を言う」のだ。

コロナ禍でマスクを付けるのがエチケットになっている。マスクをすると鼻や口が隠れて人の表情がわからない。マスクを付けての初対面よりも、寧ろ、Web MTGがいいと言う人もいる。私もそう思う。これからは、Webとリアルのバランスだと思う。
しかし、「目は口ほどに物を言う」ことは真実だ。いや、「目は口以上に物を言う」ものではないか。口を隠しても、目を見ればその人間性は分かるが、その逆はそうではない。口は言葉を発してこそ、その人間性が表れるが、目はそのままで、口以上に人間性が表れるものだからだ。

小林 博重

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