生涯に亙り人生修養に努める。

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松下幸之助翁は、国を思う政治家を輩出するために松下政経塾を創ったのではないか。
それにも関わらず、卒業生の中に「国士」たる政治家はいかほどいるというのか。政治屋に堕した政治家が何と多いことか。

2019年7月の参院選を巡る公職選挙法違反事件で、前法相夫妻らに買収された疑いがある地元議員や首長が現金受領を認め始めた。 現金受領を認め市長を辞職した人、辞職は否定したものの丸刈り姿で陳謝した人等、彼ら94人も、買収された疑いがある「容疑者」なのだ。

買収した前法相は、慶應義塾から松下政経塾を卒業したエリートだそうだ。松下政経塾卒業生と言えば「国を思う国士」になるべき人間ではないか。そして、その人は、法を司るトップの法相だ。よりにもよって法を犯した「容疑者」に落ちぶれるとは。松下幸之助翁は泉下で泣いていらっしゃることだろう。

一方、買収された方も買収された方だ。彼らは、有権者から選ばれた選良である。よくもまぁ、どの面下げて議員を務めているのか。

改めて、人間は性弱な動物だと思う。汚れた金とは思っても、目の前にお金を積まれたら、なんだかんだと断ったとは言っているが、本心はお金に目が眩んだのだろう。どんな言い訳も通用しない。

ことほどさように、今の日本には政治家(Statesman)はいない。政治屋(Politician)ばかりだ。では、どうしたら国を思う政治家が生まれるのか。

それは、日々、哲学であり道徳を学び続けることだ。哲人政治家が希求される。

人間は、性弱だが性善だ。だから生涯に亙り人生修養することで、世のため人のため国のために尽くす政治家になっていくのだ。人生修養は性弱をカバーし、性善を確固としたものに変貌させる。

私も「他山の石」と肝に銘じて、生涯に亙り人生修養に努めたいと思う。

小林 博重

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