2020年 6月 18日の投稿一覧

人生の生き方

本日(18日)、前法務大臣で衆議院議員の河井克行容疑者と、河井容疑者の妻で参議院議員の案里容疑者が、昨年7月の参議院議員選挙広島選挙区を巡って、票の取りまとめなどを依頼する趣旨で地元県会議員らに現金を配ったとして、検察当局は公選法違反(買収)の疑いで逮捕された。

「法にもとるような政治活動を行ってきたことはない」「裁判になっても決して負けることはない」など、二人とも強気の発言を宣うが、何をか言わん。
政治家は国民のために働く職業ではないのか。恥ずかしげもなく政治家を続けているものだと思う(多かれ少なかれ、今時の政治家はそんなものだと思う今日この頃だが)。

政治家に「嘘をつくな。正直であれ」「人のために尽くせ」「もし間違ったことをしたら、素直に謝ることだ」など、人として正しい行いをすることを求めることは無理なのだろうか。「先生」呼ばれる「人の模範」とならなければならないのが本来の政治家ではないのか。
人間は弱い動物だ。聡明才弁な人が政治家に立候補する。選挙で選ばれると、自分が優秀だから選挙に受かったのだと勘違いして、一票を入れてくださった選挙民の方々への感謝の心を忘れてしまう。偉くなった気になって増長してしまい、悪い心が持ち上がってきて、欲望のままに、自分の懐を暖めることばかりを第一に考える。

先生と呼ばれるほどのバカでなし

そんな政治家先生があまりにも多いではないか。国民がそのような政治家を選挙で選んでいるのだから、国民の民度の問題なのかもしれないが。

私は44歳の時、21年勤めた安田信託銀行を退職した。世間知らずだから若気の至りで退職したのだ。それは家族のことを考えず、自分の想いだけの決断だったことは事実だ。そして、その「若気の至り」を何度か後悔したこともあったが、今はその決断をしたおかげで、辞めなければ見ることのなかった「人間の温かさ」や「真っ直ぐ生きる幸せな心」を実感することができたと思う。

人間の偉さとは何か?
それは、地位や名誉ではない。
その人の「人生の生き方」ではないのか。
私が銀行の人事部で「人の査定」をしていた時は、サラリーマンの階段を一速く登っていく人が人間として偉い人だと思っていたようだ。
しかし、銀行を辞めてみて、私なりに苦労を重ねて、その価値観は180度ひっくり返った。偉いのは、決して、サラリーマンの階段を速く登っていく人ではない。偉いのは「深沈厚重」な生き方をしている人だ。深く人生を生きている人だ。

真っ直ぐに生きること
しかし、人と争わないこと
苦労を磨き砂にして成長すること
人のために尽くすこと
裏表のない人間になること
義理と人情を大切にする温かい人間であること
本質志向をすること
考えて動くこと
必死に人生を生きること
後悔しない生き方をすること
毎日の反省を欠かさないこと
オンとオフの境のない人生を生きること
人生は全てオンでありオフである

小林 博重

「ふるさとはとおきにありておもうもの」

室生犀星は金沢が産んだ歌人だ。

私が卒業した金沢大学附属高校の校歌の歌詞は室生犀星が作詞したものだ。

金沢大学附属高校校歌

山をあふがぬ日もなきは

山の奥處(おくか)にきびしさの

極まりてゆくそらのいろ

母校をつつみ白妙(しろたえ)に

われらの若さをとどめゆく

市街(まち)の北なるあら海は

しらなみ立ててけぶるかな

窓によりそう友や我

學びて去らばふり顧れ(ふりかえれ)

學び来たらば不変の自然

野田のみちみち謙虚の

わかきわれらは歌ふかな

今、思い出しながら口ずさむと、昭和43年4月から46年3月の3年間、野田の山々に囲まれた金沢大附属高校で過ごした多情多感な青春時代を懐かしく思い出す。

犀星の歌詞にはふるさとへの思い、人との触れ合いの温かさが溢れている。

犀星の詩に「小景異情(その二)」がある。下記の詩は誰でも知っていることだろう。

ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

よしや

うらぶれて異土の乞食となるとても

帰るところにあるまじや

ふるさとに受け入れられず寂しくふるさとを去っていく犀星の想いを詩にしたものだそうだが、私のように、半世紀前にふるさと石川を離れて東京で暮している人間にとって、この詩は「東京から石川をふり顧る」想いでもある。

「ふるさとは遠きにありて思うもの」だ。ふるさとは懐かしく温かい。その想いが東京にいると募ってくる。

私が大学を卒業して、勤めていた安田信託銀行についても、ふるさと石川・金沢・能登を想うのと同様に「安田信託は遠きにありて思うもの」のような気がしている。安田信託も私の一つの「ふるさと」であるのだろう。

6月15日、みずほ信託銀行(旧安田信託銀行)を訪問し、後藤常務と栗原執行役員に、OUEN Japanの地域活性化事業に関するビジネスについてご相談した。

お二人には温かいご対応をいただき「私は安田信託を卒業したのだな」と懐かしい心持ちになった。

当に「ふるさとは遠きにありて思うもの」なのだ。

小林 博重