2020年 3月 22日の投稿一覧

利己から利他へ、そして究極の利己へ、アウフヘーベンす る。

OUEN Japanをどうして立ち上げたのかと考える。Mapビジネスの延長で平成26年1月にOUEN Japanを設立した。

東大に限らず日本の大学は、当時は、学生の住居として学生寮のインフラは整っていなかった。日本人大学生や留学生の宿舎は、それぞれが別々で、合同宿舎は殆どなかった。
東大は、自らつくることは時間がかかること、共立メンテナンスは大学との提携寮を模索していたこととをマッチングさせた「Mapビジネス」として、井の頭公園に男女2棟の東大国際交流宿舎を共立メンテナンスにつくってもらった。そして、これが縁で、OUEN Japanの設立に至る。すなわち、「ハードからソフトへ」の拡がりだ。

このように、私にボランティアの想いがあってOUEN Japan を立ち上げたわけではない。さりとて、OUEN Japan にビジネスの匂いがあったわけでもない。 お人好しで、人好きの、自分の性格からOUEN Japan にのめり込んでいったというのが偽らざるところだ。

OUEN Japan は、現在は、OUEN塾と世田谷区経堂で行っているOUEN HOUSE(不動産サブリース)の2つだが、後者は不動産事業であり、私のお人好しの一面でスタートした事業だ。私の目指すところではない。来年3月のサブリースの期限終了を待って撤退することを考えている。

OUEN Japan は、平成26年1〜4月が第1期、それから6期を経て、この5月から第8期がスタートする。この機会に、OUEN事業について考える。

OUEN事業を、
①OUEN塾(ボランティア)
②企業・地域OUEN(ビジネス)
の2本柱として、早急に築き上げる。

これは、ひとつに、
①OUEN塾の運営のために、その協賛金やOUEN会費(法人会費と賛助会費)の足らずを、②企業・地域OUENによるビジネスでカバーすることが、永続するNPOの姿であること。 そして、ふたつに、
それか、OUENネットワークを強化してOUEN Japanを応援してくださる「企業の応援」のコスパを高めるものでもあること。

すなわち、応援(=OUEN)とは一方方向の自己陶酔活動ではなく、双方向性を持った、ウインウインがウインウインウイン・・・・と♾に拡がっていくコミュニケーションなのだということだ。

稲盛和夫さんは、自らの人生を振り返って、このように語っていらっしゃる。
「ともすれば人間は、自己中心的な発想に基づいた行動をしたり、つい謙虚さを忘れ、尊大な態度をとったりしてしまう。また、他人に対し、嫉妬心や恨みを抱いてしまうこともある。しかし、このような邪(よこしま)な心では、正しい判断はできない。「自分にとって」都合のよい判断ではなく、「人間にとって」普遍的に正しい判断を、私たちは心がけるべきなのである。今思い返してみると、経営の経験もない私が、このようなベーシックな倫理観、道徳律をもとにして経営を進めてきたことが、現在の成功をもたらしてくれたように思う。もし私に、なまじ経営の知識や経験があったなら、「人間として正しいかどうか」ということよりは、経験則や経営手法を基準に判断しただろうし、額に汗して働くよりは、楽をして儲けようとしていたかもしれない。そうであれば、現在の京セラは決してなかったはずだ」

私は稲盛和夫さんに心から私淑している者の一人であるが、このような崇高な哲学の足元にも到達していない(私が棺を覆う時になってどこまで到達していることやら)。 しかし、私は私なり、自分に正直に、人生を真っ直ぐに生きていこうと思う。

私なりに今納得している「生き方」を極め、哲学までにアウフヘーベンしていけば、少しは稲盛さんの足元に辿り着けるのではないか。

「利己を極めよ。さすれば、それは利他に近づくことになるだろう。そして、それは私にとっての『最高の利己』なのだ。
利己≒利他の法則は、自然の真理である」

小林 博重

見果てぬ夢を果たすために

OUEN塾は、大学生・留学生の応援団として、彼らが世のため人のために尽くす人財に育つ一助になることをミッションとしている。

このイベントを福岡と北九州からスタートしたこともあるのだろうか、「21世紀は女性の時代」だと痛感している。
九州の女性は男性を立てながらも自らの思いをしっかり持って、思いを果たす賢女が多いように思う。ポリシーを持って生きている女性が多い(今秋には、金沢でもOUEN塾を開催する予定だが、こちらの学生リーダーは男子と女子が半々。女性は男性の後についていく旧来の男女の在り方のように思う。これが九州と北陸の違いなのか)。

私の周りの女性たちは、意識が高い女性ばかりだ。人生を一人で生きていこうという「覚悟」を持って生きている。そして、その人独自の得手を持っている。「寄らば大樹」ではない。だから、お互い、不得手をカバーしてくれる信頼できる人との協働ができる。 その点、私を含めて男性はその覚悟を持っている人はあまり多くない。高い意識を持った女性たちから学ぶことは多い。

私の場合、生きるベースに妻がいる。妻の存在が支えになっている。60歳代後半になった今、多くの友人たちは殆どが「人生の後半、これからは悠々自適な老後を送ろう」と思っているらしい。伴侶との悠々自適人生は理想ということか。それもいい。しかし、私の場合、晩生(おくて)のせいもあるだろう。全ての人に「この世に生まれてきた意味」があるとすれば、それを果たそうと生きていくことは、生まれてきた以上、それは当たり前のことだ。私はまだそれを果たしていない。「悠々自適人生を送ることは30年早い」と思う。

人生100年というのであれば、これからの30年の人生は、果たしていない「ミッション」「使命=命を使うこと」を果たすことに賭けることだ。
どこまでできるか、人間には人それぞれ器量があるから、稲盛和夫さんのようなスケールの大きいことはできない。私の器量の限界までのことをして旅立ちたいものだと思う。では、それは何か?

私の場合、OUEN JapanというNPOのステージで「見果てぬ夢を果たす」ことだ。

OUEN Japan は[OUEN塾]と[企業・地域OUEN]の2本柱だが、そのバランスをきちんと構築すること。そして、それを拡げること。 そのため、私の不得手をカバーしてくれる信頼できるパートナーと二人三脚でガッチリとタッグを組むことだ。

今、そんなことを考えている。

小林 博重