『ライフシフト』の漫画版

『ライフシフト』〜100年時代の人生戦略〜の漫画版を読みました。[OUEN塾in福岡・北九州]の学生リーダーに参考になるのではないか。推薦するにしてもハードカバーはちょっと重いので漫画版なら抵抗はないかなと思います。

2007年生まれの子どもの半数が、日本では107歳まで生きうること。平均寿命が10年ごとに平均2〜3年のペースで上昇していること。 私の年代でも半数は90歳以上まで生きうるとか。人生100年現役は絵空事ではなく現実なのです。

私たちは人生を3ステージを前提に生きてきました。
⑴教育期間(誕生〜20歳前後)
⑵勤労期間(20歳前後〜65歳前後)
⑶引退期間(65歳前後〜)

リタイア後35年も余生があるのです。年金や貯蓄で細々と長い余生を生きていくのでしょうか。
健康で長く働くことを考えることが、充実した人生を過ごすことになるのではないでしょうか。
私は21年勤めた会社を44歳で退職しましたので、否応もなく生涯現役を貫くことを考えざるを得ませんでしたが、これからの時代はライフシフトの生き方が必須と考えると、私は時代の先端を走っているのだと前向きに捉えるようになりました。

また、有形資産はもちろん大切ですが、これからは無形資産のウェイトを高めなければなりません。
⑴生産性資産
仕事に役立つ知識やスキル
⑵活力資産
健康や良好な家族や友人関係
⑶変身資産
変化に応じて自分を変えていく力
無形資産は「良い人生」を送る上で価値があるだけでなく、有形資産の形成を後押しする。

長寿化時代の最大のテーマは、自分の人生をどのようなものにしたいかということです。
私はどのような人間なのか、何を大切にして生きているのか、何を人生の土台としているのか。

大切なことは、自分で考えて人生を選ぶことです。自分らしい選択を積み重ねることが100年人生を幸せに生き抜く道なのです。

私が今生きている、模索している人生は私しかしていない人生です。
私は、これからの私の人生をロールモデルの人生にしたいと思っています。

小林 博重

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社員の心を傲慢にしてしまう「大企業の悲しい文化」

「大企業は傲慢である」

全ての大企業がそうではないと思いますが、大企業に所属している社員はまるで自分が優れた人間であるかのように勘違いしてしまう傾向があります。これは個人の問題であることもありますが、組織としてそのような文化になってしまう。相手のことを思い遣ることをしない。口先だけの顧客志向。上から目線。してやるという傲慢な態度。その個人の問題ということよりも組織の文化の問題です。 特にオーナー企業でない、サラリーマン経営者がトップの会社はオーナーのカリスマ哲学がないこともあり、その傾向が強いと思います。

OUEN塾の協賛のお願いで大企業、中堅企業、中小企業を訪問しますが、相手のことを思い遣る『恕の心』を組織として持ち合わせていないのが大企業のことが多いと感じています。

稲盛和夫さんは『6つの精進』を説かれますが、人間として大組織に所属する人は、サラリーマン根性から脱皮することは難しいのでしょうが、もっと人間として自らを磨く精進をしていただきたいと思うものです。

6つの精進
1.誰にも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.毎日の反省
(利己の反省、および利己の払拭)
4.生きていることに感謝する
(幸せを感じる心は“足るを知る”心から生まれる)
5.善行、利他行を積む
6.感性的な悩みをしない

小林 博重

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学生リーダーの成長を想う。

9.13 7:00 最高血圧 113-最低血圧 54
9.14 5:30 最高血圧 121-最低血圧 58

今週の活動は、
⑴[OUEN塾in金沢/石川]
来秋開催の準備活動のため来週金沢出張をするにつけ、企業訪問のアポ取り。特に金沢大学山崎学長と北國銀行前田専務のアポ。
⑵[OUEN塾in福岡・北九州]
10月1日(月)〜6日(土)の福岡・北九州出張につけ、特に6日の学生リーダーMTGの手配と北九州市での「留学生交流会」への北九州リーダーの参加の有無。 北九州大学と北九州市との打ち合わせ、学生リーダーとのやり取り。
9月5日の実行委員会メンバーとの面会に始まり、9月の一連の活動により北九州リーダーの皆さんはOUEN塾リーダーとしての心構えは少しずつ確立してきたように思います。
自ら手を挙げたとは言っても、OUEN塾がどんな活動なのか全く見えていなかったと思います。意欲だけが空回りしても福岡リーダーとのチームワークはギクシャクしてしまいます。 私のOUEN塾への想いを事あるごとにラインで伝え、それもしつこくなく、淡々と。同じことを繰り返さないと彼らの頭の中には残らないのです。 その点、福岡リーダーには一日の長があります。早く同じ段階に持っていくことが19名のリーダーの団結力の強化に繋がります。
その点で、今回の北九州市小倉での合同MTGは大きな意味があります。
並行して、OUEN Japanホームページに[OUEN塾in福岡・北九州]のリーダーのコーナーを作りました。全員の個別写真とOUEN塾への意気込みを載せることにします。

学生リーダーがどんどん変わっていくのが分かります。それは理屈やテクニックではなく、どれだけ彼らを思い遣る温かい心が私にあるかなのです。その温かい心が派生して具体化して行動に繋がるのです。そのことは賢いリーダーたちですからすぐ分かります。決して理屈やテクニックで人は心を動かしません。感じて動くから『感動』するのです。「理動」という言葉はありません。頭のいい人は理屈や利益で人は動くと思いがちですが、そんな単純なものなら人は感動して涙を流すことはないと思います。

私にとって学生リーダーは我が子のような存在になっています。学生リーダーは20歳前後ですから私とは45歳も違うのですからどちらかと言えば大きな孫ですね。彼ら彼女たちがOUEN塾で大きく成長することを心から期待しています。

小林 博重

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フットルースな働き方

アメリカの労働市場でフリーランスの比率が上がっているとか。フットルース(束縛のない)働き方を選ぶ人が増えてきているのです。 フットルース(Foot Loose)とは、家庭や仕事などの束縛がなく、好きなところへ行けて、好きなことができると言うことです。
家庭に束縛されたくないと結婚しない人が増えてきていることや、会社のような安定した収入があるかもしれないが束縛されたくないと、フットルースな働き方を選ぶのかもしれません。 私など、そんな高尚なことを考えてフリーランスを選んだわけではありませんが、今となったらその気持ちは痛いほど分かります。

しかし、フリーランスが成功するためには他との差別化できるスキルを持っていなければなりません。そしてそのスキルアップを継続していかなければなりません。絶えず自分のブラッシュアップをしなければならないのです。自らの売りになる独自の価値がないと相手にしてもらえないのです。それは厳しい世界なのです。 私など、一般のフリーランスとは違って、アナログの最たる世界で勝負していますが、それはそれで人が真似をできないことであれば生き残ることができるのだと思います。

経団連の中西会長が、就職協定はなしにすべきと発言されました。個人的意見ながら関係者には衝撃的な発言だったと思います。
日本の就職のあり方で新卒は「就職協定」なる誰も守っていないルールがあることはフリーターの私からすれば摩訶不思議なことです。 大学側は、それは時期尚早と言いますが、大学も学生には「就職協定など守っていたら就職できない」と学生に指導しているのですから何をか言わんや。
リクルートスーツに身を固め、リクナビやマイナビの商業主義に踊らさせている学生さんは、自分の頭で考え問題を解決する「問題解決能力」を磨くことは一向にできないのではないでしょうか。

私はある意味では「外れ者」でした。しかし、持って生まれたキャラのおかげで皆さんに可愛がっていただき、何とか生き延びてきましたが、私のような生き方は全く以って一般的ではありません。

日本独特の「同質な集団を重視する思考」をそろそろ転換させなければならない時代に来ています。
OUEN Japanは、その先頭を走りたいと思っています。

小林 博重

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65歳からの人生を如何に生きるか

「75歳で起業、私でもできる会社経営」
NHKラジオ深夜便で五所川原の90歳を超えたおばあさんのインタビューを聴きました。
私は「生涯現役、あと35年。そのあと、余生20年」と思い、口に出していますが、こんなおばあさんの話を聞くと、驚くやら感心するやら。私はまだまだ心から生涯現役とは思っていないのだなと、気合いを入れなおさなければなりません。
そのおばあさんは淡々と、これからの会社経営についてお話しになっていました。あと何年先まで考えているのだろう。日野原重明先生も100歳を超えても何年も先の講演がスケジュールに入っていたとか。 認知症防止とか健康に留意とか、守りも大切ですがやはり元気で活き活きした人生を送るためには攻めの人生を送ろうと思い行動することが不可欠なのだと納得します。

おばあさんの話を聴いていて、「感謝」と言う言葉が何度も出てきます。昔あった悩みや怒りが、今はなくなった、ストレスは全くないと。ありがたいありがたい、ありがとうありがとうと、全てのことに「感謝」だけなんだと。「達観」の心境なのでしょう。 私など、若気の至りから少しは成長したと思っていますが、達観の心境の足元までも程遠いレベルです。
そして外連味なく謙虚なんですね。

「おれがおれがのがをおさえ、おかげおかげのげでいきよ」
「思いあがらず、下座に徹して生きる時、天が君を助けてくれる」

これから事を成すには、「感謝と謙虚」を忘れないことです。

小林 博重

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「働ける」ことに感謝して、一心不乱に働く。

障害者雇用の水増しは中央省庁に限らず、地方自治体他、民間企業以外の公的機関の至るところで行われていたようです。民間は雇用率が達成されないと罰則があり公的機関にはないというのも官尊民卑のひとつではないかと思います。
人間は性善だが性弱であるため、罰則がなかったり人が見ていなかったりしたら、つい善悪は分かっていても手抜きや目先の楽を追い求めがちになります。神仏や天や自分自身が見ているにも関わらずです。

論語で孔子は、「人間として一番大切なことは『恕』(相手を思い遣る心)である」と述べていますが、当にその通りだとストンと腹に落ちます。
ダイバーシティは多様性ということですが、人種や老若男女、障害の有無を問わず、それぞれの個性を尊重し、絶えず相手のことを思い遣り、相手が何を考えているか思いを致し、相手が嫌がることはせず、相手が喜んでくれることを積極的に行うことです。

昔『五体不満足』という本がベストセラーになりました。あるパラリンピックの選手は「障害は私の個性だ」と言っています。その個性を遺憾なく発揮することが人生を幸せに生きることです。
私は幸いにも65年の人生を五体満足に生きてきました。今は歳相応に身体の不具合は出てきていますが、五体は満足な状態です。このことは神仏や天に感謝しなければなりません。感謝するだけではなく、そのお礼に「世のため人のために」与えられた個性を遺憾なく発揮して尽くさなけれならないのです。 ですから「生涯現役」であるべきなのです。
働きたくても働くことができない人は沢山いらっしゃいます。生きているだけでもありがたい。それなら働くことができることはもっとありがたいのではないでしょうか。
お金がいくらあっても「世のため人のために」使っていない人は大勢います。お金は決して人生の幸せを決めません。お金は「世のため人のために」使ってこそお金です。お金は何かをするための手段であり目的ではないと思います。

働くことに、働けることに感謝して、身体を大切にして「世のため人のために」働くことです。

小林 博重

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遊びと仕事の関係

9.12 19:00 最高血圧127-最低血圧60

今日は、午前1社訪問(Mapビジネスの打ち合わせ)を終え、午後は事務所にて来週の金沢出張のアポ取りでした。明日半日かけて、4日間のアポ取りを終えます。 並行して、[OUEN望in福岡・北九州]の詰めのメールと電話でのフォローです。

今週は東京の1週間ですので、体力回復週間です。どうしても、1週間の出張ですとべったりの営業訪問なので、特に今年の酷暑で体力は疲弊したところがあり、東京はどちらかと言えば、私にとってマイペースの1週間休みのようなものです。これが私の言う「仕事をして遊ぶ。仕事をして休む」ということです。ですからストレスは全くと言っていいほど溜まりません。得なようにできていると我ながらそう思います。「得」は「徳」に通じるのですから、少しずつ人徳は積み上がっていくのだと自分に言い聞かせています。

学生リーダー23名とラインで情報を共有化しています。OUEN塾を経験したリーダーは私の想いや考え方は分かってくれていますが、新たに加入した東京と福岡と北九州のリーダーは、このラインがOUEN Japan の哲学の伝達機関です。文明の力はこういう風に活用しなければなりません。ITリテラシーは全く持ち合わせていない私でも学生リーダーに教えてもらいながらコストパフォーマンスを高めることができるのです。ありがたいことです。

緩やかな組織であってもその組織員ファーストを徹底すれば、強固な団結力ある組織に変貌します。組織の強さは専らトップリーダーの人間性に依るのだと思っています。私はOUEN塾で“トップリーダーは如何にあるべきか”を学んでいます。一匹狼とは言っても、私の場合は、「強い組織の作り方」をOUEN塾で学ぶことをしているのです。その点は同年代には決して味わうことができない幸せを感じています。

夕方、銀行時代の大先輩(元取締役)が事務所にいらっしゃいました。喜寿はとっくに過ぎた方ですが、矍鑠となさっています。今だにお仕事を続けていらっしゃいます。
私はいつも不思議に思っているのですが、私が在籍していた銀行の役員経験者は総じて平均寿命まで元気で頑張っている人は少ない。偉くなっても皆サラリーマンですから会社で生涯現役というわけにはいかない。70歳までには退任することになります。いくら社長経験者と言えども、退任年令が少し高齢なだけです。
彼らは偉くなったおかげで、頭をなかなか下げられないのではないか。そんなことができるか、なんて思っている節がある。大して偉くなったわけではないくせに、と思うのですが。
それに加えて、たんまり余るほどの年金が出る。これがいいものかどうか。ありがたいことですが、仕事をする気がおきない。ボランティアもするでもなし。ゴルフ三昧は認知症の予備軍です。 私が存じ上げている取締役経験者のなかで生き生きと頑張っている人はあまりお目にかからないのはそんなところにあるのではないでしょうか。

幸か不幸か、私は44歳で、「やってられるか」と若気の至りで退職しましたが、それが今となっては良かったのか。痩せ我慢ではありません。 働くことはほんとうに認知症の特効薬なのです。病院や薬局のお世話になることは極力少ないほうがいいのですから。

今日はよく仕事をした。仕事をしながら遊び、遊びながら仕事をしました。明日もまたそんな充実した1日が送れますように。

小林 博重

[OUEN塾]での学び

[OUEN塾]は今年2月に福岡にて第1回を開催し、第2回は北九州を加えて、来年2月に福岡・北九州にてネーミングを[OUEN塾in福岡・北九州]として二元開催します。 また、来秋9月には金沢において[OUEN In金沢/石川]を開催するべく準備を進めています。

この取り組みを進めるに当たり強く感じたことは、
⑴今までにない取り組みについては、関係者は極めて保守的であること。たとえその取り組みが意味があると考えたとしても、それを認めることが自己否定になると考えること。官民に関わらず殆どのサラリーマンは自己保身に走ること。 ⑵その壁をぶち破るには、嫌われないしつこさでネバーギブアップ精神を持って、何度でも何度でも猪突猛進すること。
⑶そのうちに、少しづつだが理解してくれる人が現れること。
⑷薹(とう)がたった大人よりも、まだ人生を真っ直ぐ生きようと思っている学生は純粋であり、こちらが真正面からぶつかっていけば、想像以上のパートナーになること。 ⑸大人の中でも、女性が男性よりも本音でぶつかる傾向があり、逞しく賢い女性を味方にすれば思いのほか事は上手く進むものであること。
⑹21世紀はダイバーシティの時代であり、女性や若者・老人・外国人・障害者等、今まで日本ではマイノリティであった人たちに活躍の場を提供することが、組織の活性化につながること。 ⑹また、21世紀は大組織よりも小粒でもピリッと辛い山椒のような個性的組織が日本を変えていくこと。
⑺人間は基本的は性善であること。しかし、人間は欲があり性弱であるため悪を働くので、それに対するチェックを怠らないこと。人によって、人との距離を考えて付き合うこと。すなわち、馬鹿正直から賢い人間になること。

OUEN塾は大学生や留学生の応援団ですが、OUEN塾を通じて学ぶことが多く、逆に皆さんに応援していただいているのだと思うようになりました。

人生、生涯学びです。
ガンジーは、
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」と言っています。
これは『生き方と学び方』の箴言です。

小林 博重

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西郷どんの『戦争と平和』

NHK大河ドラマ『西郷どん』は、徳川の大政奉還と薩長の倒幕のせめぎ合いのシーンでした。
戦争か平和かと言われたら誰も戦争が好きな人はいないと思いますが、何を守るための戦争か平和かが問題です。

トランプ大統領以来、「◯◯ファースト」というフレーズがいたるところで使われています。本来は「国民のため、社会のため」すなわち「世のため人のため」が祭りごとの原点ですが、それが言葉だけ、掛け声だけに終わっていて、究極は自分のために◯◯ファーストを叫んでいるような気がします。

そういう点から考えると、徳川が大政奉還で平和を志向するのは徳川を守るため、薩長が戦争を志向するのは日本国民のためという構図で、「西郷どん」のドラマは作成されているのかと思います。

戦争は嫌いだけれど、国民のためにすることが戦争しかないのであれば戦争はやむを得ない。それはそうなのですが、現実問題、そんな簡単なものではないのでしょうね。

大東亜戦争のことを思い返してみれば、やはり政府や陸海軍は「国民のため」と言って戦争をしたのです。それは仕方がない戦争だったのか、「国民のため」を合言葉にして、本当は「大日本帝国のプライドのため」「男の意地のため」「偉い人の自分のため」の戦争ではなかったのか。

この基準は、政治家がどれだけ「無私利他の心」を持って政治をしているかにかかっています。果たして西郷どんのような無私利他の人がこの日本にいるのか。それが戦争か平和かの前に問われていると思います。

政治家に限らず、「無私利他の心」や相手を思いやる「恕の心」はリーダー、特にリーダーのリーダーであるトップリーダーに求められる資質であると思います。 トップリーダーは、「その人に付いて行きたくなる」人間的魅力がある人です。その心は「無私利他」であり、「恕」なのです。
その点で、西郷隆盛は100年に1人出るかどうかの大偉人です。
たえず、国民のため、人のため、お金もいらず名もいらず。そんな無私利他の人になることなどできませんが、その足元にたどり着く努力精進を生涯に亙りしていきたいものだと思っています。

小林 博重

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大坂なおみ選手が全米オープン、グランドスラム制覇を果 たす。

大坂なおみ選手が途轍もないことをやってくれました。私はテニスには全くの門外漢ですが、妻の影響でたまに錦織圭選手の試合を垣間見ることがあります。

今回の全米オープンでは、錦織選手と大坂選手が共にベスト4になる快挙を成し遂げました。残念ながら錦織選手は準決勝で難敵ジョコビッチ選手に完敗を帰してしまいましたが、大坂選手は元世界1位の女王セリーナ・ウィリアムズ選手にストレート勝ちし、日本人史上初となるグランドスラム制覇を成し遂げました。

彼女はハイチ系アメリカ人の父と北海道根室市出身の日本人の母との間に生まれました。アメリカと日本の二重国籍ですがテニス選手としての国籍は日本を選択しているとか(姉の大坂まり選手も同様)。

弱冠20歳。身長180cm、体重69kgと日本人離れした体格。その類まれな才能があったればこそは当然ですが、私はそれにも増して、彼女の「礼儀正しさ」「謙虚さ」「素直な前向きさ」「常に持っている感謝の心」がグランドスラム制覇の大きな要素なのだと思います。
絶対アウエーのなかで、冷静さを保ち、勝利の瞬間でさえ笑顔を隠すようにサンバイザーを目深に被り礼儀正しく一礼してネットに歩み寄り、セリーナから勝利の抱擁を受けたとか。この瞬間、世界が感動し、彼女を称賛したのです。

「ナオミ、なんて品格なんだ」
「ナオミは謙虚さの定義ね」
「アメリカでアウエーの観客の前で20歳にしてグランドスラム初優勝。ドラマにも関わらず、集中力を研ぎ澄まそうとした。とても謙虚で常に感謝の気持ちがある。彼女が優勝してくれて幸せ」 「USオープンの観客はどうなっているんだ。彼らとセリーナはナオミの品格に相応しくないよ」

当に「日本人ここにあり」ですね。
彼女の謙虚と感謝と素直さが栄冠を勝ち取ったのです。

今朝のNHKラジオで、柔道の山下泰裕さんのインタビューを聞きました。
山下さんは、彼の偉業を成し遂げた一番の要素を聞かれて「それは素直さではないでしょうか」と仰っていました。
子どもの頃から、類まれなる才能の持ち主と自他ともに認めていた山下さんですが、生涯の師である人から言われたことは、
「柔道の才能を持った若者を教えていても10を教えて半分も理解すればいい方だ。山下は10教えたら、こちらがまだ話していない、内に秘めた言わんとするところまで自分のものにしている。10教えたら12は分かるようになっている。教えた通りやってもそれまでだ。素直ということは教えた通りにやることではなく、なぜそうなんだろう自分で考えることだ。山下はそんな素直な稀に見る性格の持ち主だ」

偉くなるとどうしても一人で偉くなったと勘違いして傲慢になり、感謝の心を忘れがちになります。
素直に人の話を聞くことができなくなります。
本当のトップは、そうであってはいけない。トップを維持することができないだろうと思います。

小林 博重

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