人生の考え方、人間の退き際

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昨朝はちょっとした出来事で肝を冷やしてしまいました。つくばEXPの六町駅改札のそばに鞄を置いて飲み物を買いに少し離れた自動販売機まで行ったのですが、帰ってみると鞄が消えていたのです。たった2分間、その場を離れていただけなのですが。
鞄には財布の他、手帳をはじめとしたビジネス関係の資料が入っていて、周囲を捜したのですが見当たりません。これはえらいことになったと一瞬青ざめたのですが、少し落ち着いて、これは親切な人が忘れ物と思って駅員に届けたのかもしれないと思い、駅事務所で聞いてみたところ「さっき、どなたかが忘れ物だと言って届けてこられた」とか。事情をお話しして返していただきました。
治安の良い日本ですから、盗んでいく人はいないだろうという思い込みがあったのです。たまたま日本で、ご親切な人だったから良かったものの、ちょっとした気の緩みでとんだストレスを味わってしまいました。

これは不幸なことだったのかと言えば、そうではありません。昨日はラッキーな一日だったのです。

1.お金以上に大切なものがなくなったが、気がついて10分くらいで見つかった。
2.日本は安全な国だ。人は親切だ。いい国に生まれたものだ。
3.気を抜いたり緩めたりすると足元をすくわれる。絶えず有意注意をして無意注意で大丈夫だとは思ってはいけない。
4.どん底に落ちたらあとは何でも幸運になる。出てきてありがとう、今日はいい日だと思って過ごせばもっといいことがある(松下幸之助さんも、溺れて死にそうになって助かったとき「私は運がいい」と思ったとか)。ものは考え様。何でも良いように考えることだ。

大相撲初場所で、横綱稀勢の里が初日から3連敗です。稽古では順調な回復ぶりだったとかで、今場所は復活の場所だと期待していたのですが。

本場所から長い間離れて現場感覚が衰えてしまったのでしょうか。体力も少しずつ衰えているのかもしれません。
優しい性格が災いして、横綱のプレッシャーで押しつぶされてしまっているのだろうと思います。
特に相撲は「心技体」と言います。技量や体力が万全でも心が折れてしまえば、その優れた技量も体力も生かすことができません。
横綱は大関以下とは精神的に雲泥の差があります。横綱になったら負けても降格はありません。横綱のプライド、誇りをどう考えるか。醜い姿を晒し続けるか。もういいでしょうと引退するか。

自分の人生に移して考えます。私の引退はいつなのだろうと。退き際を美しくしたいと思います。それまでにきちんと後に続く者が歩く道を作っておく責任があります。それは利他の心、恕の心です。自己満足しているだけではやっていることがたとえ人のためといってもそれは利己から抜け出してはいないのです。 きちんと道を作ることです。

人の生は有限であるからこそ、人の進歩成長があり、世の中は良くなるのです。
死に向かって、堂々と逞しく生を全うしたいものです。

小林 博重

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