2018年 5月 6日の投稿一覧

人は志にこそ生きる。

村山昇さんの研修講義では、働く動機を5段階に整理しているとか。
[段階Ⅰ]金銭的動機
生きていかねばという自分
[段階Ⅱ]承認的動機
認められたい、帰属したい自分
[段階Ⅲ]成長的動機
伸びたい、深めていきたい自分
[段階Ⅳ]共振的動機
他と分かち合い共に行動したい自分
[段階Ⅴ]使命的動機
大いなる意味を満たしたい自分

動機の持ち方として望ましいのは、動機を重層的に持つことだと。動機が重層的であれば、仮に一つの動機が失われても、他の動機が補うこととなり、働く意欲を全体として維持できるから。 また、動機どうしが相互に影響し合い、動機が深まりを増すこともある。
ただ、段階Ⅳの共振的動機や段階Ⅴの使命的動機は持つのが難しい。

しかし、ひとたび使命的動機を見出し、そこに遭遇する人には、他の動機が上から順に喚起され、満たされるということが起こるのだとか。それを村山さんは「使命的動機が持つシャワー効果」と呼んでいます。

使命的テーマに遭遇すると、
⇒そのテーマに共振する仲間や支援者との出会いが生まれ、深い繋がりができる(→動機Ⅳが喚起され、満たされる)。
⇒そのテーマを成し遂げるための能力発揮・能力習得・能力再編成が起こる(→動機Ⅲが喚起され、満たされる)。
⇒そのテーマの仕事がやがて人々の耳目を集め出す(→動機Ⅱが喚起され、満たされる)。
⇒気がつくと必要なお金が経済的にきちんと回っていった(→動機Ⅰが満たされる)。

私が銀行を辞めてしてきたことは、何を目的にしていたのかと考えると、「使命的動機を目的にしていたのだ」とはおこがましくて口が裂けても言えません。しかし、動機Ⅰから段階を追って一段ずつ階段を登ってきたのではないかと思います。人様のお世話になりながら、その恩返しを真摯にしてきました。
そして、曲がりなりにも4年前に立ち上げたOUEN Japanは少しずつ実績を積みつつあり、大学生や留学生の応援団として、地域活性化の貢献も加えて、軌道に乗ってまいりました。 「使命的動機のシャワー効果」は実感として深く首肯するものです。

「人はパンのみに生きるのか?否、人は志にこそ生きる。大いにもがき苦しむ経過を辿るが、そこでパンを食いそびれることはない」

小林 博重

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仏教が言うところの『八風』

『働き方の哲学』(村山昇著。ディスカヴァー・トゥエンティワン発行)は、「働く=生きる」ためのバイブル的書籍だと思います。
OUEN学生リーダーに薦めたいことは勿論ですが、私個人にとっても「生き方を考える」について、ジャンルは違いますが、松下幸之助さんや稲盛和夫さんの書籍と並び称されるもののように思います(次回のOUEN学生リーダーMTGの折、彼らに紹介しようと思います)。

その中から、『八風』について
『八風』とは、仏教で人生の要諦を簡潔に指し示した概念の一つで、人の成長や幸福を妨げる作用のことです。

『八風』は[四順]と[四違]に分けられます。

[四順]
⑴利い(うるおい):目先の利益
⑵誉れ(ほまれ):名誉を受ける
⑶称え(たたえ):称賛される
⑷楽しみ(たのしみ):さまざまな楽しみ

[四違]
⑸衰え(おとろえ):衰えや損失
⑹毀れ(やぶれ):不名誉を受ける
⑺譏り(そしり):中傷される
⑻苦しみ(くるしみ):さまざまな苦しみ

四順は、一面では幸運の作用をするのですが、他面では人を浮つかせたり、高慢にさせたりします。
四違は、不幸を招きます。人を押しつぶし、卑屈にさせますが、これらを乗り越えることで強い自分をつくることができます。

すなわち、順境も逆境も何れも試練であり、この試練を謙虚に受け止め、試練に感謝する心根を持ち精進努力することが、成長することにつながり、幸福になる正道であり最短の道なのです。

長い人生航路です。
私自身も学生とともに、切磋琢磨しながら学んでいきたいと思います。

小林 博重

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